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志の輔らくご in PARCO 2012


毎年チケット完売、1万人を動員する志の輔らくご in PARCO3日目。初笑いに行ってきました。
#注! 思いっきりネタばれしていますので、演目など楽しみにしている方は、読まないようご注意下さい!
まずはリニアモーターカーに乗ったという逸話のマクラから入るタイムトラベルもの、「タイムトラブル」。サゲたあと、切り絵による紙芝居があってさらにオチをつけるという凝った構成。調べてみたけど、どうやら新作みたい。これ、巌流島の由来を知ってから、考えたんだろうなぁ。面白い。
続いて「メルシーひな祭り」。志の輔のらくごの中でも、結構評判の人情噺らしい。フランス特使の婦人と子供が何でもない町の商店街にやってきて、あれよあれよと展開していく。登場人物がいっぱいいるのに、混乱させない演出がなんとも上手い。最後、住民の優しさが結実する様がなんとも小気味いい。
15分の休憩の後、シメは、「紺屋高尾」。マクラもなしにおもむろに入る。大好きな噺。まぁあり得ない噺なんですけどね。
志の輔の「紺屋高尾」は、笑いの要素が大きく、特に序盤はひたすら笑わせる。途中吉原に関するうんちくも入ったりで、自分のような落語初心者にも優しい構成。
で、サゲでもしっかり笑わせて、綺麗に終わる。びっくりするくらい上手い。
これで志の輔談春志らく立川流を継いでいく3人の「紺屋高尾」を聴いたことになる。どれもそれぞれの味があって、甲乙付けがたい。それにしてもよくできた噺だ。
で、幕が再び上がって、志の輔が昨年亡くなった師匠、立川談志の思い出話。これがちょっと泣かせる話で、ぐっときてしまった。


やっぱり立川志の輔はすごい。6000円もするのだけど、これでは安いと思わせてくれるくらいの圧倒的なクオリティ。
チケットとれないだけのことはある。休憩時間含めて2時間45分、しっかり堪能しました。年初早々、いいものを見せてもらった。

というわけで、演目です。


次はいつ観られるかな。