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「悪霊-下女の恋」作・演出:松尾スズキ 出演:三宅弘城、賀来賢人、平岩 紙、広岡由里子@下北沢本多劇場


今や純喫茶「アイドル」のマスターとして、お茶の間にもすっかり浸透している松尾スズキ初期作の再々演。広岡由里子以外はキャストも刷新。というか97年の初演から同じ役を演って違和感のない広岡さん、すごい。
で、内容は松尾スズキらしい笑いと毒に満ちた世界。個人的には下手な関西弁というのが大嫌いなのだが、この世界なら違和感がない。
しかも今回はお笑い芸人が主人公(?)ということもあり、笑いの要素が大きい。あれここで笑っていいのだろうか、と一瞬考えてしまうくらいブラックな側面もあるのだが、まぁ素直に受け入れて、楽しんでしまった方がいいのだろう。
物語は終盤に向けて加速し(特に「悪霊」の正体に戦慄する)、圧巻の週末を迎える。これぞ松尾節(といってもまだ4−5作しか観ていないけど)。
石鹸こと、三宅弘城が大好きなので、彼の活躍を観られただけでも良かったのに、今回はファブリーズのお母さんこと、平岩紙がエロさ全開で最高だった。