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「自殺」末井昭 朝日出版社

自殺

自殺

年初に買って、少しずつ読み進めて、やっと読了。久しぶりに本を完読できた。それも、この本が、奇をてらわず、ストレートにしみこんでくる素晴らしい本だったから。
末井昭さんといえば、なんといっても初期西原理恵子作品に登場していた、白夜書房の女装するおじさんのイメージが強いのだが、人生もやっぱりなかなか壮絶。
そして、この本の良いところは、単純に自殺は絶対ダメ、と説き伏せるのではなく、死なない方がいいですよ、と終始優しい口調で諭してくれるところ。そのためには、自分の恥ずかしい出来事もきちんとさらけ出す。
どうしてもつらいときは、会社と反対方向に向かう電車に乗ればいいんです。この一言に、自分はかなり救われた。
とにかく、本をちゃんと読めたことが自分にとっての大きな収穫。
これを機に、また読書生活を楽しめるような心のゆとりを持ちたい。
末井さんに感謝。