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PARCO PRODUCE 志の輔らくご in EX 2016【ディアファミリー】【歓喜の歌】立川志の輔@EXシアター六本木


パルコ劇場建て替え中ということで、新年恒例の志の輔らくごはおやすみ。かわりに年末にこの公演。年明けからは全国ツアーをするらしい。
さて、今回は事前に演目を知らされての公演。志の輔師の新作落語の中でも有名な噺だけど、どちらも観たことがないので、ラッキーとばかりにチケットをとる。
横長のEXシアター。その中でも一番端っこの席で、果たして観えるだろうか、と不安になるが、いざ登場すれば、いい感じ。ちょっと毒混じりのマクラに、広い会場が一体になる。
流れるように一席目「ディアファミリー」。なるほどディアとはそっちのディアね、と、膝を打つ。気づいたら一時間過ぎている。
十五分の仲入りを挟んで、二席目は「歓喜の歌」。まずは田中角栄との逸話をマクラに、ママさんコーラスと公民館のやりとりをテーマにした、現代の人情噺ともいうべきか。この噺は、サゲの後が再現できるものではない。だから2008年のパルコ公演以来演っていなかったらしい。
しかしこの夜は、ゴージャスに、見事な演出を再現してみせた。
気づいたら二時間五十分経っていた。ちっとも退屈することがない。ずっと惹きつけられていた。
どちらも素晴らしい新作落語だったけど、やっぱりこの腕で、古典もがっつり演って欲しいなぁ、というのは、勝手なお願い。
また観に行こう。