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ZAZEN BOYS@日比谷野外大音楽堂

TOUR MATSURI SESSEION。ZAZEN BOYSのライブ観るのは、昨年の11月以来。実に久々。
昨日までの天気予報が完全に外れ、がっつり雨が降っている。こんなにしっかり雨の中での野音ライブ行くなんて、ほとんど初めてのような気がする。いつも天気にだけは恵まれていたのに。
レインコートをはおってから入場。物販でやっと名古屋ライブのDVDを購入。


演出の関係か、メンバーを観やすくするためか、ステージがせりあがっている。
開演時間10分くらいすぎて、向井秀徳吉田一郎が登場。「雨にぴったりのバラードを」と、「Ichiro's Dream」(だと思う。ちょっと自信なし)を披露。その後カシオマン松下敦も出てきて、4人で固まって、「Idiot Funk」。低温が響き渡る。
「Honnoji」「WEEK END」(顔キメ付き)、「HIMITSU GIRL'S...」と、問答無用の展開。雨が当たるけど、音を堪能したくて時々レインコートから耳だけはみ出させて聴く。さらに時折眼鏡を拭きながら。
「DARUMA」は溜めっぷりが増幅している。さらに「TANUKI」「YOU MAKE ME FEEL SO BAD」。そしてアレンジが極まってきている「安眠棒」。
「MABOROSHI IN MY BLOOD」「IKASAMA LOVE」は定番の展開なのになんで飽きない(いや楽しい)んだろうと思いながら楽しむ。
そして、「Asobi」。中盤の打ち込み部分のエレクトロ具合がとんでもないことになっていて、なんだかUnderworldブンブンサテライツが合体したかのような(どっちも詳しくないけど)。あまりのすごさに震えている間に、次は「MATSURI FREE SESSION」と称したフリーセッション。向井秀徳の謎の指示と指揮に従ったかなり長時間のアドリブ演奏。松下敦の鋭く、また太さも増したドラム、吉田一郎の明らかに技術向上したベース、カシオマンのアドリブききまくりキャラ立ちまくりのギター、バンドメンバー全員に、圧倒的な技術がないと実現できない音。「Asobi」でのエレクトロ具合とは全く異なるバンドサウンド。バンドの振れ幅の広さが半端ではないことになっている。
続いては照明も派手に「KIMOCHI」。前に聴いたときより完全にテンションもバンドのかみ合い具合も上がっている。続いて「COLD BEAT」。いつのまにやら松下敦以外みんな好き勝手動きながらの「FRIDAY NIGHT」。でもやっぱりここではカシオマンの踊りに注目してしまう。
アンコール前ラストは「RIFF MAN」。何度聴いても圧倒される。というか今日の演奏は野音の空気にも映えて、図抜けていた。
この頃には雨はほとんど止んでいた。
で、アンコールは「The Drifting/I Don't Wanna Be With You」(これまたすざましいエレクトロ)から、「Sabaku」への鉄壁の流れ。「Sabaku」で、雨上がりの夜空に(ちょっとは降っていたけど)切々と歌い上げる向井秀徳の歌声に、ちょっと感極まってしまった。「割と・・・さびしい」と歌いきった後、「でもとても、楽しい!!HIBIYA!!!」。メンバー全員やりきった感のある笑顔で退場。
向井秀徳も雨の中来た観客へのサービスか、機嫌が良かったのか、今日は良く喋ったなぁ。


打ち込みエレクトロサウンドがよりいっそう洗練されていて、それとバンドサウンドとの融合具合がすざましい域まで達していた。やっぱりZAZEN BOYSはとんでもないバンド。まだまだ進化していきそう。今まで観てきた彼らのライブの中でもベストクラスに入る、素晴らしいライブだった。


9月にはなんと立川志らくとマツリセッションを行うらしい。いったいどんなものになるのだろう。


写真は今日がんばってくれたレインコート(わかりづらい)。でも靴も髪もびしゃびしゃ。ご飯も食べずにまっすぐ帰宅。
風邪ひいてしまいそう。