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「ヒーローショー」@角川シネマ新宿


水曜日1000円でした。
意味もなく言葉も少なく、本当に無駄に暴力が繰り返され、とりかえしのつかない悲劇は起こる。それは決して赦されることはなく、結末へと進んでいく。暴力の連鎖をテーマにしていて、同時期に公開されている「アウトレイジ」と通じるものを感じなくもないのだけど、こちらには暴力団は出てこないし、今を生きている若者が出てくるのみ。もともとはそんなに悪者ではなかったはず。君たちなにアホなことをやっているんだと思いながらも、彼らの抱える行き場のない閉塞感はどこか他人事ではない。それだけに、絶望感とやるせなさは、「ヒーローショー」のほうが大きい。
正直「パッチギ!」ほどの大傑作ではなかった。でも、さすが井筒監督だなぁ。ちょっと長かったけど、いい作品だった。