こんなメンツでのライブ、２度と観られないでしょう、と、行く。
人集まるかなぁ、と、ちょっと気になっていたのだけど、開演時にはQUATTRO、かなり埋まっていた。
まずは七尾旅人。弾き語り。ルー・リード「ワイルドサイドを歩け（歩こう？）」の日本語カバーなど、面白いところもあったけど、MC含め、ちょっと冗長。１時間。長い。
続いてはPhew。とにかく、バンドメンバーがすごすぎます。よく集めたなぁという感じ。
まずは、「Five Finger Discount」にも入っている「Love Me Tender」からスタート、最初マイクが入っていないトラブルはあったものの、Phewの独特の声が会場に響き渡るたびに、会場に何とも言えない緊張が走る。
それにしてもMCはほとんどしないし、ひたすらバックバンドにストイックに演奏させるし、Phew、とことん媚びない。ぶれない。
途中「なんか静かねぇ。。。ちょっとイライラしてきた」（ほんの少しのMCがそれかよ）なんて言ってましたが、みんなPhewさんの歌声と緊張感溢れる演奏に聴き入っていたのだと思いますよ。
バックバンドの演奏がなんといっても聴き所だったのだけど、全パートが渾然一体となる瞬間が何度かあって、そのたびに鳥肌が立ちました。ジム・オルークの歌うようなベースと、向島ゆり子の自由すぎるバイオリンが特に良かった。アンコール１回目の「青年は荒野を目指す」は、大変なことになっていた。
「Five Finger Discount」の曲は全て演ったのではないかな。
ダブルアンコールでは山本精一と２人で出てきて、The Velvet Undergroundの名曲「Candy Says」。七尾旅人のルー・リードへの返歌かな。やっぱりいい曲だ。
そしてラストは「見上げてごらん夜の星を」。沁みました。
約７０分のステージ。
クアトロ柱の魔術にかかって、山本精一がほとんど見えない位置に陣取ってしまいましたが、贅沢な演奏に、すっかり聴き入ってしまいました。
