青木さやかの前説からして笑わせてくれる。失礼ながら、初めて青木さやかを面白いと思った。
そのあとの舞台も、ある意味悲惨な話なんだけど、これは歴史の必然でもあり、時代の流れに気づくことのできない人々を風刺した、ちょっと悲しい喜劇といえるのかもしれない。
藤井隆を生で観られたのが良かった。
舞台経験はそんなにないのかもしれないけど、吉本新喜劇で馴らされたリズム感が素晴らしい。
そして特筆すべきは浅岡ルリ子。上手いのかなんなのか、そんなこと超越した圧倒的な存在感。さすが大女優は違う、と思い知らされた。
瀬戸カトリーヌ、藤木孝、江幡高志の演技も良かった。
それにしてもこんな素晴らしい戯曲が100年以上前に書かれていたことに驚く。同時代性すら感じる。人間をとりまく悲喜劇は、何年たっても、繋がっているものなのかもしれない。
感動しました。9000円もしたけど、観られて良かった。