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柳家三三で北村薫。2012シリーズより「夜の蝉」@草月ホール


柳家三三北村薫の名作を一人語りしながら落語も披露するシリーズ。3ヶ月連続公演で、3ヶ月分ともチケットとっていたのだけど、最終回の今日しか行けなかった。昼の部を観る。
「夜の蝉」は、日本推理作家協会賞も受賞した、北村薫の代表作。短編集で、3編収録されている。その中でも今日は女性の底冷えするような怖さを描いた表題作「夜の蝉」。
まずはスーツ姿で三三登場。上手に語り分けながら、物語の世界を描いていく。姉妹の関係性の難しさを鮮やかに描き出す。
そして落語のシーン。落語は、「つるつる」。ところがなんと昨晩眠りが悪かったせいで、急激に眠気が襲ってしまい、落語のシーンはほとんど寝てしまうという大失態。なにやってるんだ、自分。「つるつる」は初めての噺だったので、是非聴きたかったのに。。。
中入りで珈琲飲んで、立ち直る。
そして物語は終盤。円紫師匠が、鮮やかに、残酷に、真相を指摘する。
最後の姉妹の旅行シーンの語りは、とても良かったな。
北村薫の作品はとことん美しく、儚い。そして何より、温かい。