相当衝撃的なスクールポップも第5弾。皆勤です。今回は対バンも個性的で、ついに初のソールドアウト。めでたい。
WWWは段差があって観やすいし、音も悪くないので嫌いではないのだが、開場前にたまるな、とかいろいろうるさいし（街中だから仕方ないけど）、仕切りがあまり上手くないので、ちょっと面倒くさい。
南波志帆による恒例の開会挨拶ナレーションの後、オープニングの住岡梨奈。また川本真琴の1/2を演奏していました。こないだも観たけど、結構好きな声だなぁ。3曲。
で、次は話題のタルトタタン。タルトタタン初ライブとのことです。これ目当ての人も結構いたみたい。ドラム西浦謙助で、なんとベースは田中貴でギターは田淵ひさ子（！）という、強力布陣。
基本的に相対性理論をさらにゆるくしたような曲を、フロントの2人の女の子が直立不動で控えめな振りをつけて歌うスタイルで、これなら相対性理論観た方がいいじゃん（いや、真部さんも西浦さんももういないっていう悲しい事実もあるわけですが）、って気もしなくもないのだが、田淵ひさ子の切れ味鋭すぎるギターがバンドの音をやたら強靱にしていて、独特のグルーブ感。ステージが進むにつれ、フロント2人ものってきて、声も出てきた。
思っていたよりもはるかにいいステージだった。
で、続いてはバンドじゃないもん!。神聖かまってちゃんのドラマー、みさこと、謎の女子、かっちゃんによるツインドラマーユニット。という予備知識の元、初めて観たのだが、ウェディングドレスのような衣装からして衝撃的。「ほくろは恋のブラックホール」みさこをはじめ、2人とも妙にクオリティの高いポップソングに、むちゃくちゃに叩くドラムを乗せる。
そして後半謎の寸劇が始まり、夏の思い出のアルバムをめくるみさこのかたわらで、みさこの3日はき続けたというストッキングの臭いをかいでかっちゃんが死ぬ、という内容。そしてみさこも自らのストッキングの臭いをかいで死に、オチのないまままた演奏に戻る。なんなんだ。
いい歳しているであろう女子が何をやっているのか。マジなのか、ネタなのか。みさこの露悪趣味もここまでのものとは想像していなかった。全く読めない。
で、終わったあと、また観たい、と何故か思ってしまった。恐ろしい。
そしてトリは南波志帆。「少女、ふたたび」から始まる。名曲を連発。「天国のキス」のキメもよかったなぁ。
相変わらずの安定感のある堂々としたステージ。最近は盛り上げかたも上手くなってきた。というか観客も勝手に盛り上がるようになってきた。
そして「髪を切る8の理由。」を始め、いい曲も増えてきた。このイベントでは外せない「それでも言えないYOU&I」も披露。完全にこれからモードです。でもアンコール前、MCで、「10代のうちに武道館、ってずっと言ってきたんですけど、なかなか思うようにならない現実があって、もがいている」みたいなことを言って、涙ぐむ南波志帆。「でも支えてくれているスタッフさんやここに来てくれている皆さんがいるから歌っていけます」と、前向きに話す。10代で武道館は難しいかもしれないけど、まだまだ彼女は明るい未来があると思います。これからも見続けたい。そして「セプテンバー」。ちょっとぐっとくる。
アンコールは「Billboard CHOICE」にも所収の「MANIC MONDAY」。オリジナルはTHE BANGLES。とてもいい。ラストは「トラベリンナイト」。
この対バンシリーズは、続けていって欲しい。次回開催告知がなかったのがちょっと残念。
９月１０日追記：
ナタリーにレポとセットリストが載っていたので転載します。
http://natalie.mu/music/news/76256
住岡梨奈
01. feel you
02. 1/2
03. ナガレボシ
タルトタタン
01. 恋するカレンダー
02. 入り鉄砲に出女
03. 鳴門
04. シンギングインザレイン
05. epoch making love
06. ランララン
07. しょうがないマイラブ
バンドじゃないもん！
01. バンもん！のテーマ
02. 歌うMUSIC
03. ショコラ・ラブ
04. Back in you
05. パヒパヒ
南波志帆
01. 少女、ふたたび
02. 宇宙の中のふたりぼっち
03. 水色ジェネレーション
04. 天国のキッス
05. 髪を切る8の理由。
06. それでも言えない YOU&I
07. こどなの階段
08. ミライクロニクル
09. 楽園にて
10. セプテンバー
＜アンコール＞
11. MANIC MONDAY
12. トラベリンライト
