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「お友達からお願いします」三浦しをん 大和書房

お友だちからお願いします

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三浦しをんは、同世代だし、しかも同じ町田の出身。自分が高校大学の頃よく行っていた古本屋でバイトしていたらしい。きっとどこかですれ違っているに違いない、というわけで、勝手に親近感を持っている。
そんな彼女の文体は変幻自在。作品によって見せる顔が違う。
その魅力はエッセイでも遺憾なく発揮されていて、このエッセイ集ではどの話も割とストレートで、ちょっと自虐的。
犬の交尾のエピソードには笑わせてもらい、母親への憎悪を描いた逸話ではちょっとどきっとした。
町田の話もちょくちょく出てくるし、最後の福山雅治の歌に関する考察には思わずうなずいてしまった。
非常によくまとまったエッセイ集です。おすすめ。