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野佐怜奈ファーストアルバム「don't kiss, but yes」リリースライブ「don't kiss, but Live!!!」<出演者>野佐怜奈 / 高浪慶太郎 / 野宮真貴 / ポータブル・ロック(中原信雄、鈴木智文) ゲスト:マリアンヌ東雲(キノコホテル)コーラス:タルトタタン 演奏:サリー久保田(ex:ファントムギフト) / 中森泰弘(HICKSVILLE)/ 川口義之(栗コーダーカルテット)/ 中山努 / 入倉リョウ DJ:橋本徹(SUBURBIA)@新宿LOFT


野佐怜奈、アルバムをなんとなく聴いてみたら、あまりにもよくて(タイトルからして、いいですよね)、びっくりして、CD購入者先行でチケットをとった。
その後、彼女が響レイ奈、つまりは、その名はスペィドであったことを知ってびっくりしたのは結構最近のこと。
ロフトに着いたのは19時10分過ぎくらい。もう売ってないかな、と半ば諦めていた「ランブルスコに恋して」のアナログ盤がまだ残っていた。やまだないとデザインのTシャツと一緒に、急いで買った直後に売り切れた。
開演19時半ちょうどに、ポータブル・ロックのライブが始まる。やっぱり野宮さんのオーラは半端ではない。中原信雄さんは、戸川純のライブで観たことがあるかな。
で、まさかポータブル・ロックを生で観られる機会があるなんて、と、感涙。「これは87年発表の曲で...」なんてさらりと言ってのける野宮さん。87年なんて、私まだ小学生ですよ。そしてそんな年月が流れても輝き続けるエバーグリーンなポップチューン。最高です。
転換中の橋本徹のDJも冴え渡る中、20時半に、ついに野佐怜奈登場。「ハートのシグナル」「恋する列車」から始まる。
で、早々にマリアンヌ東雲支配人登場。ミリタリールック以外の支配人観るの、初めて。「私はお呼ばれしたときは空気読むのよ」と、支配人。あからさまに緊張している野佐怜奈をうまく和ませる絶妙なMC。
「黄昏のスキャット」のアルバムシングルバージョンと、「ランブルスコに恋して」。
ランブルスコ」は、音源で聴いているときは、あまり支配人の声が聴こえていないかな、と思っていたのだけど、ライブで観ると、実に鮮やかに支配人が野佐怜奈の声とハーモニーを描いていることが分かり、感動する。さらには「白い小鳩」のカバーまで2人で披露。朱里エイコさんの名曲です。
そして野宮真貴再登場。高浪慶太郎とのライブでの共演は20年ぶりくらいらしい。なんと大名曲「皆既日食」。「ボサ・ノヴァ2001」(ただし発表は93年)に収録されています。野佐怜奈はコーラス。
で、野佐さんお色直しの間に、さらに個人的に大好きな「皆笑った」。高浪慶太郎とのデュエットでこれが聴ける日が来るとは!!涙が出そうになる。
そして、これまた名曲の「ピース・ミュージック」から、お色直しした野佐怜奈に引き継がれて「嘘つきルージュ」が披露された瞬間、新しい歌姫の誕生、ポップミュージックの新しい歴史が始まった、と、鳥肌が立った。
アンコール前ラストは西浦謙助作詞の「身の程知らず」。この曲、凄く好き。はっぴぃえんどの「相合傘」を受け継ぐような、気持ちの昂ぶる傑作。とか書いていたら野佐怜奈に「相合傘」って曲がありました。いい曲なのに。何故か忘れてた。
アンコールではTシャツで現れた野佐怜奈。客席から渡された花束を抱えながら、アルバムラストを飾る「さよならルージュ」。
そしてラストは再び全員が揃って、なんと「スウィート・ソウル・レヴュー」!!!野宮真貴とマリアンヌ東雲とタルトタタン、そしてこの日の主役、新しいポップアイコン、野佐怜奈が一緒に歌っている!それだけで興奮なのに、バックの演奏陣も超豪華。一緒に歌いながら泣きそうになりました。
こんな鳥肌の立つようなライブ体験、そうそう味わえるものではない。決して満員とは言えないLOFTだったけど、間違いなく日本のポップソング史に残る、歴史的な夜。最高の夜だった。
「スウィート・ソウル・レヴュー」大声で歌いながら師走の迫った歌舞伎町歩いていたらポン引きにも退かれましたよ(笑)。