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ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会@赤坂ACTシアター

ACTシアターでまさかの2列目センター。隣の席の人が鶴瓶にいじられるほどの近い位置。
まずは鶴瓶噺。これが相変わらず面白すぎて、後半の落語がかすんでしまうのではないかと思ったが、今日は杞憂だった。
一席目は「かんしゃく」。似たような噺はすでに古典であるが、これはそれを師匠の松鶴になぞらえたもの。シンプルながらよくできた噺。
次は「三年目」。これは上方では「茶漬幽霊」というらしく、演出が微妙に違う。鶴瓶は上方バージョン。ちょっと滑稽さが加わる。
気づいたら1時間半。仲入り。
珈琲飲んで落ち着いて、また席に戻る。
大ネタは、「立ち切り」。勘三郎とのエピソードをマクラに。初めて観た噺だけど、笑いの要素はあまりない。かといって人情噺とも言い切れない。とても良くできた噺。これはかなり、新鮮だったな。
何度も言った記憶があるけど、鶴瓶の落語は、上手いというわけではない。
例えば今日の「立ち切れ」も、もっと上手い落語家が演じていたら、観え方も違っただろう。でも鶴瓶にしか出来ない味がある。これは観た人しかわからない。
とにかく観たら楽しい気分になる鶴瓶落語。充実の2時間40分でした。