言及するのを忘れていた（多分）けど、今年発表された多くの曲の中でも、きゃりーぱみゅぱみゅの「もんだいガール」は、プライベートでの炎上騒動を逆手にとり、普遍的な怒りの感情をポップソングに落とし込むという、これまでになかった痛快にして、必聴の傑作だと思っていた。
何故あまり評価されなかったのか分からないくらい。
しかしライブツアーのどこに入れるかは、かなり難しいし、その後発表された分かりやすいハロウィンソング「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」で、お茶を濁すのかな、と想像していた。
で、ライブ。繋ぎも意識した息もつかせぬ展開で、満員の老若男女がひたすら踊る。歓声をあげる。
そして、「もんだいガール」の披露されたタイミングが、また絶妙で、驚くと同時に大きく唸ってしまった。
きゃりーぱみゅぱみゅという、原宿という小さなフィールドから実は世界を意識したプロジェクトが、ここまで成功し、長続きすることを想像していた人はそんなに多くないかもしれない。
でも、彼女のキャラクターとあわせ、きゃりーぱみゅぱみゅが多くの人に愛される必然を感じて、ひどく心を動かされた。
