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立川談春 新春独演会「居残り佐平治」@品川プリンスホテル クラブeX品川


会場はクラブexというきいたことのない場所。まぁプリンスホテルの方に行けばいいのね、と着いてみたら、以前よしもとの劇場があったところだった。
座席は当日にならないと分からない、という形式。開場すぐに行ったのに、後ろから三列目の席。どんどん後ろの席ばかり埋まっていくので、なんだか複雑な気分になる。まぁそういうシステムなのだから仕方ないけど。
そして座席は段差もなく、狭いパイプ椅子。いろいろ荷物を持っていたので、両隣の人に申し訳ないと思いながら座る。
まずは談春のお弟子さん(?)ちはる、こはる、という女性落語家が前座噺。
そして談春師登場。年初に落語会をやることにしたのは、やはり志の輔師がパルコで出来なくなったため、全国ツアーに行ってしまい、代わりに、とのこと。
最初は立川流新年会の様子を毒舌をかましながらしゃべりつつ、さて、なにをやりましょうか、と。あ、一席目は決めていないのね。「宮戸川」など、いろいろな声があがりつつ、やったのは「鮫講釈」。さらりと鮮やかにやってのける。
仲入りの後、いよいよ「居残り佐平治」。
ちゃんと生の落語で観るのは初めて。楽しみにしていた。マクラもほとんどないまま、本編に。品川で演じるのにぴったりの噺。談春師の巧みな語り口に引き込まれるまま、終わってみたら約85分の熱演。まさかこんなに長い噺とは思わなかった。サゲは談志式を踏襲。お見事。滑稽噺でも人情噺でもなく、なんとも不思議なネタだけど、鬼気迫る熱演に、感動するしかなかった。