The workers are goin’ home

SEのブログです

土曜日

思い出せないくらい久しぶりに下北沢に行く。別に好きな街ではないとうそぶいてはみても、なんだかんだでちょっとだけテンションがあがる。

時間があったのでヴィレッジヴァンガードで、買いそびれていた山本直樹の本をレジに持って行ったところ、お店のお姉さんが頼んでもないのにビニールを破いて、ぺらぺらページをめくりはじめる。

え?これどういう状況?と戸惑う。その後お姉さんは何かに納得したのか、会計後そのまま手渡してくれる。

無駄に中学生男子くらいに恥ずかしい気分になったわ。

さらにちょっとお気に入りだった喫茶店に入ろうとしたところ、見当たらない。あれ?閉店しちゃったのかな、と、仕方なくウェンディーズでぼんやりする(帰りに同じ道通りかかったらちゃんとあった。開店前だったのか)。

で、前置きが長くなったが、スズナリに向かう。毛皮族2020tokyoの公演。「あのコのDANCE」。座席40人に絞っての公演。

徹頭徹尾、わけの分からない謎と謎の積み重ね。

毛皮族ってこういうのだった気もするし、なんか前までと違う気もする。

積み重なる個と個のかみ合わない絡み合いを、ナンセンスと捉えるか、つまらないと捉えるか、人それぞれ。

途中は拍手もせず帰ったろかくらいの気分になっていたが、終わるころには、うんやっぱ行けて良かったな、というあたりに落ち着く。

この状況で演劇を演ること自体が大きな批評性があり、意味をもっているわけで、開催までこぎつけた関係者さんには最大限の敬意を払いたい。