思い出せないくらい久しぶりに下北沢に行く。別に好きな街ではないとうそぶいてはみても、なんだかんだでちょっとだけテンションがあがる。
時間があったのでヴィレッジヴァンガードで、買いそびれていた山本直樹の本をレジに持って行ったところ、お店のお姉さんが頼んでもないのにビニールを破いて、ぺらぺらページをめくりはじめる。
え?これどういう状況?と戸惑う。その後お姉さんは何かに納得したのか、会計後そのまま手渡してくれる。
無駄に中学生男子くらいに恥ずかしい気分になったわ。
さらにちょっとお気に入りだった喫茶店に入ろうとしたところ、見当たらない。あれ?閉店しちゃったのかな、と、仕方なくウェンディーズでぼんやりする(帰りに同じ道通りかかったらちゃんとあった。開店前だったのか)。
で、前置きが長くなったが、スズナリに向かう。毛皮族2020tokyoの公演。「あのコのDANCE」。座席40人に絞っての公演。
徹頭徹尾、わけの分からない謎と謎の積み重ね。
毛皮族ってこういうのだった気もするし、なんか前までと違う気もする。
積み重なる個と個のかみ合わない絡み合いを、ナンセンスと捉えるか、つまらないと捉えるか、人それぞれ。
途中は拍手もせず帰ったろかくらいの気分になっていたが、終わるころには、うんやっぱ行けて良かったな、というあたりに落ち着く。
この状況で演劇を演ること自体が大きな批評性があり、意味をもっているわけで、開催までこぎつけた関係者さんには最大限の敬意を払いたい。
今年初めてくらいに下北沢に行き、観劇して帰るという恐ろしく健全で尊い行動をとる。
— uniuo (@uniuo) 2020年9月5日
というわけでこちらも何年かぶりの毛皮族。観客40人に絞られたスズナリ。
いちいち何事にも意味を持たせたり批評性感じるのもナンセンスかなという久々の感情。
劇場で観る方は水分持っていくのをお忘れなく! pic.twitter.com/POdGGBGmhK