仕事して、本を読む。
法月綸太郎「誰彼」。新装版が出たので、読む。
最初に読んだのは、おそらく高校生の頃。
「密閉教室」に思い入れが強すぎて、この作品のインパクトとか凄みを忘れていた。
無邪気に論理を展開する、名探偵法月綸太郎の姿。考えてみればそんな彼をみられるのは、実質本作と、「雪密室」「頼子のために」くらいだったのかな。
とにかくいろんな推理が入り乱れ、その都度ひっくり返され続ける。いったりきたり論理の稚気と熱量。
24歳でこれ書いていたのか。ほとばしる才気にくらくらする。
今さらだけど、もっと評価されてほしい。