勢いで本を読む。
赤松利一「藻屑蟹」。泥臭い文章、経験に裏打ちされた人生観、新しい視点の提供。
自分はこのままではいけない、と思いながら、ずるずると流されてしまう。
どこまでがフィクションなのか、どこからが現実なのか。闇が深すぎて、くらくらしてしまう。
日本社会の抱えてきた闇を震災で払拭しきれないまま、コロナ渦になり、残るのはひたすら無能な官僚と政治家と経営者ばかり。本当、先が見えない。あらためて呆然とされられる。ものすごい熱量のハードボイルド作品。
読んでの結論ですが、やはり、原発は、なんとしてもなくさないといけない。