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日曜の夜

久しぶりに本読むか、と、昨日買った、貫井徳郎の「神のふたつの貌」。文春文庫。新装版が出ていたので、いいタイミング、と。

 

神のふたつの貌 (文春文庫 ぬ 1-9)

神のふたつの貌 (文春文庫 ぬ 1-9)

  • 作者:貫井 徳郎
  • 発売日: 2021/04/06
  • メディア: 文庫
 

 

貫井さんの特徴でもある「生硬」な熟語の連発は、得意ではない。地の文でしか使わない、など、それなりのルールはあるのだろうけど。

しかし、なんだこの読みやすさ。文体は固いのに、ストーリーはどんどん入ってくる。

抱えているテーマは普遍的だし、何より志が高い。そしてちゃんとエンターテイメント小説として成立している。

なかなか、得がたい体験だった。

そして何よりびっくりしたのが、この作品、完全に初読だと思っていて、むしろ新鮮なくらいの気持ちで読んでいたのに、2004年に読んでいた!

 

uniuo.hatenablog.com

 

完全に忘れていた。 忘却こそ、人間の業でもあるな。