渋谷で昼を食べてふとスマホを観たら、柳家小三治師匠の訃報。呆然とする。
あまりにショックで、雑踏を抜け、停電から復旧したばかりの山手線に乗り、気づいたら池袋で降り、少しだけ休んで、帰ってくる。
銀座で観た小三治師匠の「死神」は、きっと一生心に残る。圧倒的な凄みがあった。
最近は粗忽長屋、錦の袈裟あたりが多かったのかな。
知った頃には既に名人だった。もっとずっと観ていたかった。
家で先日出たCD集で、「粗忽長屋」を聴く。
まくらで「子供が三人いるんですよね。コサンジっていうだけあって」。そう。簡単そうで難しいシンプルで面白いこともしれっととりこむ。このセンス。もうこういう人はあらわれない。
来月の銀座もチケットをとっていた。どうなるのかな。追悼公演をしてほしい。
柳家小三治師匠の訃報。驚き、とても寂しい。
— uniuo (@uniuo) 2021年10月10日
先日よみうりホールで錦の袈裟を聴いたばかり。弁財天和泉さんへの口上も飄々と、優しかった。
個人的には数年前、銀座で、まくら含め90分以上の死神。サゲの鮮やかさに、立ち上がれないほどの衝撃を受けたのが忘れられない。あと10年は高座を観たかった。