「オレの宇宙はまだまだ遠い」益田ミリ

オレの宇宙はまだまだ遠い

いわゆる「ゆるい」絵柄系の作品で、あまり普段は読まないタイプのマンガなんだけど、東京堂書店の向かいの女性向け東京堂書店（別に男がいても怒られない）「Chez moi」で、ずっと益田ミリフェアをやっているので、1冊買ってみた。
主人公は32歳独身の書店員男。自分とかぶるようなかぶらないような要素を持った主人公の何でも無い日常が淡々と描かれていく。
でも人の死や恋愛やら、それなりのドラマがいくつかあって、そのたびに立ち止まる。
たまにやたら共感するセリフやらつぶやきがあって、どきっとする。「人生がずっとつづくのなら」「人は、」「本なんて読まねえんじゃねーか？」「なにも探す必要がない」「わかる必要がない」、、、続きは、読んでみて下さい。
うーん、上手いなぁ。これはとてもいい作品です。既に有名な作者だけど、他の本も読んでみたくなった。
しかし初出が見当たらない。連載作品なのか、描きおろしなのか。そういうの気になるので、書いといて下さい。