The workers are goin’ home

SEのブログです

「パーフェクト・プラン」柳原慧 宝島社文庫

久々にひどい小説を読んだ。ありえない設定があるのはかまわない。フィクションなのだから。しかし、株取引の話の浅さもひどいけど、特にコンピュータ関係の知識の底の浅さからくる、物語全体の説得力のなさは耐え難いレベル。足し算覚えたばかりの人間が、数学の博士論文書こうとしているようなレベル。無理しすぎ。どうせ書くなら、もう少し勉強してほしい。わからないのだったら、違うテーマにすればいい。これでも「ブラッシュアップ」されたらしいのだから、応募時はよほどひどかったのだろうな。いくら取り繕ってみても、うわっつらだけの内容までは修正し切れなかったのでしょう。用語レベルは直せても、大枠まではどうにもならないから。ストーリーもいきあたりばったりで、意外性もスリルもない。
とか言いながら全部読んだけど…。