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「疾走 上・下」重松清 角川文庫

参った。とことん打ちのめされた。両親の不和、引きこもり、放火、いじめ、殺人。重い物語に「ありがち」なピースを集めながら、現実的でない、でもなぜか心震わされる物語が疾走していく。この救いのなさは、重松清らしくない。でも重松清にしか書けない小説。でもなぜ、なんのためにこの小説を書いたのか、いまひとつはかりかねずにいるのも正直なところ。
なんと、SABU監督が映画化するのか(もう完成しているのだろうか)。絶対観なければ。