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「初恋」@シネカノン有楽町

昨日鑑賞。600円でチケット入手。この映画館は初めてだな。かなり観客が埋まっていて、驚く。みんな金券ショップで格安入手したのだろうか。
さて、作品。なんでこんなものを作ろうと思ったのだろう、とひたすら疑問に思っているうちに、終わる。三億円事件のディテールはかなり浅いし、少女の孤独と切なさ描こうとしたにしては、中途半端。60年代の東京(新宿)のセットだけは、妙に金がかかっている。演出も驚くほどベタ。特に、冒頭、雨で涙を隠そうとするシーンや、補導員から逃げるシーンなど、監督に少しでも羞恥心があるなら、こんな演出しないだろう。<ネタバレします>藤村俊二が共犯なのもよくわからんし、宮崎あおいが免許を持っていないのがカモフラージュになる、というのも、さっぱりわからん。持っていようがいまいが、まず、「B」のメンバーを捜査するにきまっているではないか。それになにより小出恵介宮崎あおいが本当に好きなんだったら、犯罪に加担させるなよな。またラスト、仲間たちの行く末がテロップで流れるのだが、ほとんどみんな若くして死んでいる。そんな簡単に人間死なないし、芥川賞も獲れないよ。

宮崎あおいは、よかったです。やっぱり、作品に恵まれていないなぁ。まぁ、「純情きらり」があるから、いいかな。
誰か、企画段階で止めなかったのかね。