これは思わぬ拾いもの。「宇宙をどうやって作るか」なんて問題に物理学的（？）な側面から挑んだ本格SFなんだけど、落ちこぼれ学生と天才少女の成長物語にも読め、楽しい。筋金入りの文系野郎（でもSE)なので、登場人物の議論についていくのが大変だったが、理解力のない学生の一人称なので、難解すぎるところは容赦なく端折ってくれ、比較的わかりやすい。なんとも親切設計。
こういう表紙にしたのは、作戦勝ちですね。しかも映画化ですか。ハルキさんは目のつけどころが違う。ヒロイン次第ではヒットするのではないか。これを機に、物理学（理系）ブームでも到来すると面白いけど。
