The workers are goin’ home

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「ワイルド・ソウル」垣根涼介

おっとこれは素晴らしい。久々の大ヒット。テーマは重いけど、読みやすくわかりやすい。そしてなにより徹底的にエンターテイメントしている。
主人公の造形がなにより面白い。どうしてこんな人格が形成されていったのか、もうちょっと描きこんで欲しかったくらい。
現実世界では、ドミニカ移民の問題の和解が進んでいるらしい。しかし、役人ってのはなにがあっても謝罪しないんだよな。どういう性根なんだか。「遺憾」って言葉も、大嫌い。
やたら「人非人」って単語が出てきたけど、少なくとも31歳の女性のボキャブラリーにはそんな言葉、ないと思う。