「でかい月だな」水森サトリ

でかい月だな

紀伊国屋にてサイン本を買ったのだけど、開いてびっくり、素敵なイラストがついていた。写真参照。１４７０円も払って、う○ちが付着しているとは思わなかったよ。しかもサインの字も斜めだし、読者をバカにしている。笑える。
で、作品は、ちょっと不思議な青春小説。押し寄せる「やさしさ」の洪水。日常なのか非日常なのか、何故このような状況なのか、わからないまま進んでいく。こういうの流行りなのでしょうか。
冒頭のシーンが実に鮮やか。途中、起伏のない展開にだれてきて放り出しそうになるが、う○ちパワーで読みきった。で、読了後、ああこの人物たちのその後が読みたいなと素直に思った。特に中川君、いいキャラクターをしている。しびれること言ってくれる。彼は最後までこの調子でひっぱって欲しかったな。眼帯少女は、ちょっと微妙。この２人だけ際立ってライトノベルっぽく、他の登場人物とのギャップがすごい。でも作品そのもののバランスが悪いかというと、そうでもない。なんか面白いな。
似たような感じでも「となり町戦争」よりはずっと好みです。
でもなんでう○ち描いたんだろう。最後までわからないまま。中学生だから？