- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/13
- メディア: 文庫
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タイトルから、もうラストはわかっているようなものだけど、訪れは思いのほか唐突に、愚かで切ない形でやってきてしまう。
物語に終始付きまとう寂しさが、不思議と心地いい。小説でなければ、表現できない世界。
昨日電車内で読み終わったのだけど、ふと見上げると目の前の女性が「博士の愛した数式」を読んでいて、ちょっとびっくり。「いやこっちのほうがずっといいですよ」と思わず言いたくなってしまった。