- 作者: 鳥飼否宇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 文庫
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一篇目は普通に出来のいい、ロック好きにはたまらないミステリ(でもちょっと歪んでいる)で、その後二編で違和感と疑問符があふれ、ラスト二篇で完全に異世界にもっていかれます。
個人的には本格ミステリもProgressive Rock(プログレ)も好きで、両者の関係性は大変近いものと思う(解説にも同じようなことが言及されている)のだけど、呼び名はどちらも好きではない。「本格」「先進的」って、何様のつもりだよ、ミステリ(推理小説)、ロックでいいじゃんと。
ただ「本格ミステリ」は、作者自身で名乗る例が多いけど、いわゆる「プログレ」バンドの多くが、自分たちをプログレとカテゴライズされるのを嫌ったり、意識していないことが多いのが、違いかな。いやここから話を進めるわけではないです。思いつきですすみません。
この本、誰にも奨めませんが、最高です。大好きです。
しかしこの作家、あらゆる方面ですごい知識量。いったい何者なんだろう。既に5作以上読んでいるのに、いまだにつかめず。