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「ロック・フェスティバル」西田浩 新潮新書

ロック・フェスティバル (新潮新書)

ロック・フェスティバル (新潮新書)

いくら洋楽フェス中心、と但し書きがついているとはいえ、こんなタイトルの本を日本で出すからには、ライジングサンとロックインジャパンへの言及は避けられないでしょう。この2つのフェスにほとんど触れないのはいくらなんでもバランスが悪い。
あと、サマーソニックと同じくらいウドー音楽事務所の話にページを割いているのもよくわからない。ウドーフェス、興行的に失敗だったんでしょ?だから今年やってないんじゃないの?どうして負の側面を書かないのか。
随所にあらわれる邦楽を小馬鹿にした記述も不快で(「日本の人気バンド、イエロー・モンキーのライブの時間は休息に充て」とか)、あまり気持ちよく読めなかった。言及している邦楽ミュージシャンの範囲は非常に狭く限定的で、まぁこの人は日本のいいバンドを知らないのでしょう。
ミュージシャンのインタビューは断片的ながら興味深い記述があるし、文章も読みやすいので、洋楽好きおじさんのロックフェス経験談として読めば普通に楽しめるのかな。