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「女王国の城」有栖川有栖 東京創元社

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

2段組500ページ。体力が落ちているので、読むのに時間がかかる。シリーズ15年ぶりですか。確か前作は出てすぐハードカバーで読んだはずだから、高校生の頃か。遠い目になってしまう。しかし彼らは変わらず大学生。携帯もインターネットもない時代なのですね。
ミステリ研の面々は相変わらず元気(しかし望月と織田の区別がつかない)で、論理の切れ味も素晴らしい。決して派手ではないけど、すべてのちょっとした疑問がきれいに回収されていくのがお見事。どうしても封鎖しなくてはいけない理由にも、唸りました。
読んでよかった。でも、こんなに長くなくてもよかった気もする。まぁ15年ぶりだからいいか。