- 作者: 志水辰夫
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: 文庫
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「行きずりの街」が売れているらしいと聞いた。世の中何が起こるかわからないな、と思いつつ、この初期作を読む。
冒頭、何が起きているのか全体像がつかめない。その後、あれよあれよという間に急展開していく。かなりサスペンスフルな展開。なんだか、シミタツらしくない。でも、文章は相変わらず美しい。格好いい。
終わり方は嫌いではない。でも最後の1ページだけはちょっとだけ脱力。
おやじの妄想のようなできすぎのヒロイン像もどうかと思うが、小説自体は存分に楽しめた。