The workers are goin’ home

SEのブログです

「夜の分水嶺」志水辰夫 徳間文庫

夜の分水嶺 (徳間文庫)

夜の分水嶺 (徳間文庫)

昨日読了。
「行きずりの街」が売れているらしいと聞いた。世の中何が起こるかわからないな、と思いつつ、この初期作を読む。
冒頭、何が起きているのか全体像がつかめない。その後、あれよあれよという間に急展開していく。かなりサスペンスフルな展開。なんだか、シミタツらしくない。でも、文章は相変わらず美しい。格好いい。
終わり方は嫌いではない。でも最後の1ページだけはちょっとだけ脱力。
おやじの妄想のようなできすぎのヒロイン像もどうかと思うが、小説自体は存分に楽しめた。