The workers are goin’ home

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「アフタースクール」@シネマイクスピアリ

推理小説的にはよくあるXXトリックなのだけど、映画でこれほど上手に扱ったものはそうそう思い浮かばない(そもそも映画詳しくない)。
ほんの一コマ、一つのセリフで今まで思い込んでいたものがあっさりひっくりかえる瞬間が、実に鮮やか。大ネタを明かしたあともこれでもかと話が転がっていく。
大泉洋堺雅人佐々木蔵之介、3人とも目がどこか死んでいて、感情移入を拒絶したような作品世界にばっちりはまっていた。
伏線の張り方が大変細かく、回収の仕方も少々強引なところもあるけど実に丁寧。
評判どおり、いやそれ以上に完成度の高い作品だった。感動すらした。伏線味わうためにもう一度観てみたいくらい。

大泉洋って、どこがいいのかよく分からなかったのだけど、これ観て少し好きになりました。