The workers are goin’ home

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「蛇にピアス」@シネスイッチ銀座

鑑賞券当選。
原作は、一応読んでいる。あまり映像的な作品ではなかった記憶がある。
小説だからまだいいのであって、エンターテイメントでもない原作を忠実に映画化しても面白くなるはずがない。
痛みを感じないと生きている心地がしない、という主人公(吉高由里子)の設定は、まぁわからなくもないけど、ピアス、刺青、酒、それぞれにおぼれる行動原理が今ひとつはっきりしない。それより無意味とも思えるくらい脱がされて気の毒にすらなってくる。ARATA、「俺はサディストだ」「殺してもいいか」などと、威勢がいいが、セックスシーンは後ろ手に縛ってのワンパターン。
あらゆる場面で、もうひとつリアルな切迫感がない。
新宿行きの電車のシーンがこれまたワンパターンに何度も出てきたけど、何かの暗喩だったのだろうか。よくわからん。
2時間超。長かった。いろんな意味で想像以上にイタかった。
ソニンを久々に観た。