The workers are goin’ home

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「少年メリケンサック」@シネマイクスピアリ

事前に必要以上に期待してしまい、珍しく公開初日に行ったものだから、かえって不安でもあったのだけど、そんな不安をあっさり払拭してくれる面白さ。音楽的に笑える小ネタが満載。計算ずくで撮られた初期衝動。
原爆オナニーズなんて単語が、メジャー配給の映画で出てくるだけでなんだか感動してしまうし、遠藤ミチロウをはじめとしたパンクのカリスマが普通に出てくるのがすごい。下ネタも多く、大金使ってやりたい放題のクドカン
トーリーはやや粗っぽく、根拠もないままバンドは成長し、都合よく展開していく。この辺りは許せない人は許せないかもしれない。でも細かいことはどうでもよくなるくらいに役者と音楽のパワーが素晴らしいと思った。
少年メリケンサックのメンバー4人はもう完璧。佐藤浩市田口トモロヲはさすがの貫禄だし、ドラムが石鹸(三宅弘城)ってのも、たまらない人選。
宮崎あおいも他の作品では出せないような魅力が全開です。
また、向井秀徳の音楽的懐の広さというか、パロディー精神の豊かさにも改めて感動。銀杏BOYZが演じる少年アラモードもいいけど、SAKEROCK三人が演っているGOAのギターロックは、どう聴いても某超人気バンドを想起させ、大爆笑です。これを面白いと感じる人、ギャグと思える人が世の中にどれくらいいるのかよく分からないのだけど。サントラも買おうかな。
音楽(特にパンク)好き、クドカン好き、向井秀徳好きな人は観にいって損はないです。というかそういう人は観にいくか。