The workers are goin’ home

SEのブログです

「ミルク」@シネマイクスピアリ

公開されてさほどたっていないはずなのに、イクスピアリでは金曜日で終わってしまうので、慌てて観に行く。
性的マイノリティのために立ち上がり、政治家となった、実在した男性の物語。有名な人らしいのだけど、全く知らなかった。
ほんの30年ほど前のとても実話とは思えない話。宗教とのからみもあったりするのだろうか、アメリカでは日本よりもマイノリティへの抑圧は強いのかもしれない。日本だって未だに偏見に満ちているけど。
何よりショーン・ペンの静かでいてちょっぴり熱い演技が素晴らしかった。特に終盤の演説のシーンは圧巻。きれいごとだけでなく、あくまで政治は政治という割り切ったようなシーンがあるのもかえってすがすがしい。
ラストはあっけなく悲しいものだったけど、未来を感じさせてくれた。アカデミー作品賞を逃してしまったためか、なんだか地味な興行になってしまっているのがちょっと勿体ない。
ブロークバック・マウンテン」しかり「メゾン・ド・ヒミコ」しかり、同様のテーマを扱った作品には秀作が多いと思う。受け付けない人はとことん受け付けないと思いますが。