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ZAZEN BOYS マツリセッション独演会〜スペシャルゲスト立川志らく〜@渋谷C.C.Lemonホール

本日の演目が席に置いてある。オールシッティングです、とくどいくらいにアナウンスが流れ、普段のZAZENライブとは違う雰囲気。
18時25分過ぎくらいに、先にZAZEN BOYS登場。セットリスト(演目)は写真の通り。見えるかな。

先日のリキッドルームに、「開戦前夜」と「ウォーターフロント」、「サバク」(表記は写真に倣う)を加えた感じかな。
最初の「マツリ(フリー)セッション」は、向井秀徳が「ハエ」と口走っているのが聴こえる。他にもいろいろ何か言っていて、カシオメンが笑っていた。
相変わらずの鬼気迫るすざましいマツリセッションだったが、座ってのんびり観られた事もあり、いつもよりじっくり堪能できた。ホールだから音も普段と違う響きがあったし。
開戦前夜では、カシオメンがおもむろにリズムマシーンを取り出して、奇矯な音を出す。面白い。この展開は初めて観た。気がする。吉田一郎も見せ場あり。
そして、「サバク」を超える寂寥感はあるだろうか。涙が出そうになる。最後、とても、楽しい、シブヤシティー!だったけど、割と、寂しい、のままでもよかったかな、とちょっと思った。
「ザ・シティ・ドリーミング」での松下敦ソロ、カシオメンのラストのギターは、こないだ聴いたばかりだったけど、やっぱり素晴らしい。
で、「アソビ」の途中で、幕が下ろされる。幕越しに映るメンバーのシルエットも格好いい。向井がひょっこり顔を出して、開場時から「ザゼンボーイズ」と置いてあってちょっと笑えためくりをめくって、高座を誘導(順番逆だったかも)。で、立川志らく登場。志らく、映画好きな落語家として、名前程度は知っていた。けど生で観るのは、当然初めて。向井秀徳というひとはキチガイ、と、枕から嬉しい事を言ってくれる。そのあとは、のりぴー関連で軽く笑わせる(かなりベタではあったけど)。
で、「らくだ」という噺を披露。なんとタイトルの人がのっけから亡き者にされる。そして確かに普通の人は一人も出てこない。でも描かれている世界は、江戸の市井。なさそうでありそうな、すごい噺。何より、面白い。約35分、全く詳しくない落語だけど、大いに笑わせていただきました。
で、終了後、幕が上がり、本日のTシャツに着替えたメンバーにより、「アソビ」の続きが演奏される。満足げに退場する4人。


しかし、そう。まだまだAsobi足りないのであった。アンコールは、なんと4人で口でリズムとビートを刻みながらの「安眠棒」!楽器レスです。なんなんだこれは。ぶっ飛んだ。お笑いとロックの境界線なんて、完全に超えていた。


お笑いとロックの親和性はもともと高いと思う。ロック好きの人は、たいていお笑いも好きだし(勝手な経験則です)。その逆、お笑い好きが必ずしもロック好きとは限らないが。
漫才とロックはよく一緒にやることはあるけど(ダイノジとか)、落語という試みは、さすがにほとんど初めてだろうなぁ。
2時間強、大いに堪能しました。
こんな企画を考える、向井秀徳、あなたはやっぱり、最高です。