The workers are goin’ home

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「第9地区」@シネマイクスピアリ


おすぎが、早くも「今年ナンバー1」と大絶賛している作品。
ディテールの粗とかを探していたらきりがない。
でも宇宙人が栄養失調状態で、地球で難民になる、という発想自体斬新だし、そこから展開していく、予測不能な、いったいどうなってしまうんだろうという緊迫感溢れるストーリーには、一気に引き込まれる。
生きる。死ぬ。そのためには、善も悪もないという感じがいい。結構えぐいシーンも多いけど、宇宙人がキャットフード好きだとか、ユーモラスな場面もある。
舞台が南アフリカというのにはアイロニーを感じずにはいられないし、宇宙人とナイジェリアギャングと民間傭兵組織の三項対立の構図に何らかの暗喩がありそうで、素直に楽しんでいいのかとも少し思ったのだけど、ここは素直に優れたエンターテイメント映画を観ていると思った方がいいような気がした。
というわけで、ナンバー1かはわからないけど、確かに抜群に面白い作品だった。