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劇団、本谷有希子 第15回公演「甘え」作・演出:本谷有希子@青山円形劇場

出演:小池栄子水橋研二安藤玉恵広岡由里子/大河内浩

劇場、5列くらいしかなく、文字通り円形。自分は前から3番目だったけど、ステージが近い。
本谷有希子の舞台を一度観てみたいと思っていたので、行ってみた。
今日の「いいとも」のテレフォンショッキングに、小池栄子が出て、宣伝しまくっていました。え、今日行くんだよ、と、ちょっと驚く。
何だか分かったような分からないような、爽快感はまったくなく、でもどこか心にしこりと余韻が残るような、不思議な作品だった。対象とするマスの規模が小さいからこその自由な表現が、なかなか心地よかった。
登場する誰もが、いなさそうで、どこかにいそうな人を演じていて、ほどよい親近感や、嫌悪感を抱かせてくれた。
小池栄子って、バラエティではものすごい頭の切れを見せるけど、ドラマなどではなんだか過剰な演技が多いような気がして、女優としてはあまり好きではないなと失礼ながら思っていたけど、今作では、抑制の効いた演技で、静かに開放されていく狂気を見事に演じていた。
父親役の大河内浩の存在感が、なんだかとてつもなく、怖いくらいの迫力だった。