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「レーザービーム/微かなカオリ」Perfume

レーザービーム/微かなカオリ(初回限定盤)(DVD付)

レーザービーム/微かなカオリ(初回限定盤)(DVD付)

レーザービーム/微かなカオリ(通常盤)

レーザービーム/微かなカオリ(通常盤)

「レーザービーム」は、氷結のCMでさんざん流れていたサビで始まり、Aメロとサビの繰り返し、というシンプルきわまりない曲。タイアップにふさわしい単語が並べられていて、15秒で作ったんじゃないか。手抜いてるのか、と言いたくなってしまうが、それにしてもこの心地よさは、なんなんだろう。恐るべし。
そして、リリースまで音源が流出しなかった、両A面、「微かなカオリ」の破壊力がすざましい。
あまりに直球で、上質なポップソング。正直、佳曲なんだよ。切ない系のメロディの中でも、「SEVENTH HEAVEN」「マカロニ」「Puppy Love」のような、傑作ではない。でも、耳をついて離れない。中毒度という点では、今までで一番かもしれないと思える、美しすぎる旋律。まるで90年代前半の邦楽衰亡期(CD自体は売れていたけど、J-POPと呼ばれる楽曲群のクオリティは散々な物だった、と個人的に思っている)の寂しさを、一気に取り戻してくれるような清々しさ。
でもこれは、90年代のミュージシャンには出せない。10年代を大ブレイクという形で迎えた、Perfumeと、中田ヤスタカでないと出せない音。だと思う。
取り憑かれたように何度も聴いてしまう。
PVも素敵です。ライブで聴いたら、きっと泣くな。