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「沼を越えて会いに行こう」佐内正史+川本真琴によるポエトリーリーディングライブ@オーディトリウム渋谷


21時開始のイベント。平日にこういうイベントに行くのは本当に久しぶり。それだけでテンションが上がる。
第1部は佐内正史が出てきて、映画のスクリーンにスライドを淡々と流す。時折ギターを鳴らしたり、詩が出てきたら読んでみたり。ところが佐内正史が悪いのかなんなのかわからないが、詩を読んでいる途中で次のスライドにいってしまったり、詩が出てきても無視したり、ギターも下手で控えめで、とにかくぐだぐだ。「もうすぐ終わります」と言いながら、なかなか終わらなかった。写真はしおれたひまわりが次々と出てきて、311以後のメタファか何かかと思ったら、唐突に富ヶ谷の交差点が出てきて、代々木八幡の風景が。テーマはわからない。でも、とても印象に残る写真の数々だった。
で、10分の休憩を挟んで、第2部。川本真琴 and 幽霊発表会ライブ。ここで川本真琴登場。先日発売された同名義のCDからの曲を披露する。正直CDで最初聴いたときはあまりぴんとこなかったけど、生で聴くと、とても、いい。
そしてここで佐内正史の奇人っぷりがどんどん明らかになっていく。しゃべりは口ごもりながらで、訥々と話す。これは別にいいんだけど、川本真琴との対話が全く成り立っていなくて、突然後ろを向いたりして、「グラデーションを...云々」などと言う。初ライブですね、と川本真琴が言うと、「ライブではないです」と、そこは譲らない。理由はよくわからない。最終的には川本真琴に「...解散?」とまで言わせてしまう始末。
なんと言ったらいいのか、よくわからないけど、川本真琴さえ「これからどう付き合っていいのかわからない」と、驚かせるくらいの変人っぷりで、びっくりした。こういう人とは思わなかった。
終了後のサイン会で、思わず失礼なことを口走ってしまい、ちょっと後悔したが、それくらいインパクトのある人だった。
こういう人は、好きです。ちょっとあこがれる。
3500円はちょっと高いかな、と思ったけど、面白かった。