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青山円劇カウンシル♯6 〜breath〜 「いやむしろわすれて草」作・演出 前田司郎  出演 満島ひかり 伊藤歩 福田麻由子 菊池亜希子/大山雄史 能島瑞穂 黒田大輔/志賀廣太郎@青山円形劇場


かなり前、山崎ナオコーラとの対談で、前田司郎の存在を知って、一度舞台を観てみたいと思っていたところ、何気なくネットを眺めていたら、この舞台の上演を知った次第。
演者も好きな人ばかりだし、至近距離で観られる青山円形劇場。ぱっとチケットとったら、なんと1番前の席。ラッキーです。
舞台装置は非常にシンプルで、ベッドが置かれているのみ。ここで、時系列が分岐した話が展開されて、なかなか個性的な演出。
今回は知っている女優さんが4姉妹を演じていたから、さほど混乱せずに観られたけど、いきなりこの演出だったら理解できずに戸惑ったかもしれない。
舞台は、話といい演技といい、難病もの独特の押しつけがましさはなく、一歩退いた感じで、ぐっと引き込まれるものだったけど、急に暗転して、ひょっとして中休み?と思ったら、え、というぶつ切り状態で、あっという間に終わる。約80分。
まだ何も始まっていないし終わっていない。開始地点に取り残されたような気分。
これが今どきの作家の空気感なのかなぁ、と、観終わった直後はちょっと消化不良気味だったのだけど、今頃になってああ、あのシーンは、、、などと、いろいろ思いおこされてきて、もう1度観たい、と思えてきてしまった。
まぁ個人的には、生で満島ひかり伊藤歩の演技を観られただけで満足していたりします。