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笑福亭たま深川独演会 番組:笑福亭たま「船弁慶」「強情」「最新作落語」「最新ショート落語」、ゲスト・三遊亭萬橘、三遊亭ふう丈@深川江戸資料館


笑福亭たまは、最近上方で徐々に人気が出ている落語家。
深川江戸資料館は初めて来た。着いたときには17時を過ぎていたので、すでに資料館は閉まっている。劇場はそこの2階。
東京ではほとんど名前の通っていないたま、前から2番目とれたので、どれくらいの人が集まるんだろう、結構直前にチケット買ったのに、と思っていたら、なかなかの入り。150人くらいはいたかもしれない。
前座、笑福亭希光のあと、ゲストの三遊亭ふう丈。2つ目になったばかりだそう。新作のネタおろしだったらしく、いやそれはいいのだが、なんと途中でネタが飛んでしまい、台本を見始める始末。最初は客席大爆笑だったものの、本当に頭が真っ白になったらしく。最期の方までずっと台本を見続けていた。こんなの初めて。
続いて、笑福亭たま。声も大きいし、マクラも毒舌。すざましい勢いで上方落語協会に対して毒を吐く。神戸にも繁昌亭を建てる計画があるらしく、たまはどうやら反対派。この若さで、桂文枝とやりあっているらしい。
で、「強情」を披露。いったん袖に引いて、続いて「船弁慶」。の前に、また長いマクラで、今度は引っ越し時のトラブルの話。なかなか強烈な人である。
で、お目当ての「船弁慶」。上方落語では大根多。一度聴きたかった噺。人物の描き分けや全体の流れはまだちょっと粗い気がするが、それでも面白い。なるほど、そういうことか、と膝を打つこと沢山。
仲入りの後は、三遊亭萬橘。始めに、笑福亭たまを「面倒くさい人」と、笑わせる。ネタは「宗論」。
最後またたまが出てきて、大喜利のようなショート落語を披露して「クイズ」という、短めの新作。分かりやすくて良く出来ている。会場も盛り上がる。
終わってみたら2時間半。
笑福亭たま、ちょっとアクが強すぎるから、テレビでは使いづらいだろうけど、実力はすごい。こんなに迫力のある落語は初めて観た、という気分。面白い落語家です。
大満足して帰る。