The workers are goin’ home

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日曜日

最近ストリーミングばかりでCDも買わなくなったけど、石原洋さんの新作(まさか出るとは!)は、とてつもなく同時代的な快作でした。

 

formula [zel-022]

formula [zel-022]

  • アーティスト:石原洋
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: CD
 

 ぼうっとしているうちにアナログ売り切れていて焦っていたけど、某店の再入荷で奇跡的に手に入れた。

日曜日

中途覚醒が多い。よろしくない傾向。

クリーニングを出しに行く。

いろんなライブが中止または延期で、払い戻しになったので、発券したコンビニを巡る(知らなかったのだが、ぴあとeplusは発券店にいかないといけない)。勢い余って有楽町まで行く。 

家に戻り、読みかけの本を読む。

丸の内魔法少女ミラクリーナ

丸の内魔法少女ミラクリーナ

 

 村田沙耶香、今いちばん面白い作家ではなかろうか。「コンビニ人間」のあとちょっと出版が途切れていたが、タイミングの問題だったか、またハイペースになっている。

4編収録。どれもちょっとずつ毛色は違うが、うなるほどの傑作。

「丸の内魔法少女ラクリーナ」。誰もが子供の頃の秘め事は、恥ずかしいけど、捨ててはいないもの。ちょっとしたずれが、絶妙。

秘密の花園」。町田も出てくるし、一番普通の世界の話かもしれない。監禁だけど。なんか、わかる、って、軽々しく言ってはいけないけど。

「無性教室」。ジェンダーレス。痛々しく、ラストは美しい。

「変容」。大傑作。普通って、なによ。村田沙耶香さんは常に我々に素朴に鋭く突きつけてくる。

 

土曜日

雨だし妙に寒いしで、久しぶりに小説を読む。綿矢りさ「私をくいとめて」。

 

私をくいとめて (朝日文庫)

私をくいとめて (朝日文庫)

  • 作者:綿矢りさ
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: 文庫
 

 大きな事が起こる話ではないし、綿谷さんの小説にしては毒気薄めだけど、どの登場人物も、絶妙に、いなさそうで、いそう、というところをついていて、とても良い。

これどうやって映画化するんだろ、とそれがひたすら気になった。