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「THE有頂天ホテル」@AMCイクスピアリ

昨日、雪の降る中出かけてまで鑑賞。
豪華なキャストと、超絶技巧の構成を楽しむ作品。混乱しかねないほどの人物が登場する群像劇なのに、2時間できれいに、予定調和(褒め言葉)なラストに向かって収束していく。こんなもの作れるのは三谷幸喜しかいないでしょう。
個々のギャグとか、別に面白いものでもないし、そこを楽しむ作品にも思えない。なのに劇場内、笑いのハードルが低いのか、とにかく面白くもないネタに爆笑しまくり。うるさいったらありゃしない。今どき「謹賀信念」や、伊東四郎の白塗りのどこに笑えというのか。
観客はみんな、テレビであれだけ面白いと喧伝されていたのだから、笑わなくてはいけないという強迫観念にでもとらわれているのだろうか。昔「ムトゥ・踊るマハラジャ」で、終映後に観客が拍手をしていたのと同じような気味の悪さを感じてしまった。
いや、映画自体はとても面白かったし、料金分の価値は十分にありましたが。