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「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」@シネマイクスピアリ


ポイント貯まっていたので、無料。映画観るの、ちょっと久々。
スクリーンがらがらだった。
しかし、これはなかなかの佳品。
抑制のきいた演出が敗戦直後のすすけた街の雰囲気と、役者の演技を引き立たせている。
松たか子は、好きな顔ではないのだけど、映画では輝いて見えるのが不思議。いい役に恵まれているのか、才能なのか。浅野忠信は相変わらず、いるだけで画面を持って行く。妻夫木君や堤真一なども出てきて、豪華。ヒロスエはやっぱ、ちょっとなぁ。なんだか悲しいなぁ。
主演の2人、共感できるキャラクター設定でもないのに、どちらも何とも憎めない。
エンターテイメントではないのに先の気になる展開、どことなくユーモアを感じさせてくれるのも、なんとも太宰っぽい感じがした。
いい作品だと思う。