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「悪人」@シネマイクスピアリ


原作読んだ余韻が残った状態で観に行く。
原作に忠実でありながら、映画的な脚色と演出が上手く加えられていて、とても見ごたえのある作品だった。何より、完全に役作りをした妻夫木聡深津絵里を始めとしたキャストがすべてはまっていた。満島ひかりを佳乃役にしたのも見事なキャスティング。
ただ、原作で最後の方に、主人公、清水祐一が印象に残るセリフを言うのだけど、それが省かれていて、ちょっと残念。そのセリフがあれば、ラストで深津絵里をXXしたり、母親にお金をせびっていた理由などの説明がつくのに。
原作ではモノローグ調で語られていたラスト、これも映画らしい演出になっていた。もう、妻夫木くん、あんた素晴らしい役者だよ、としか言いようのない、印象に残るシーンだった。