夜の部は、表題作でもあり、とても心優しい物語、『空飛ぶ馬』。夜の部は演出がちょっと凝っていて、途中までスーツ姿で話して、謎を提示。主人公の「私」が、円紫師匠の高座を観に行くところで、いったん引っ込んで、着物に着替えて『三味線栗毛』を演じる。この『三味線栗毛』が、実にいい噺で、震えるくらいよかった。
で、中入りを挟んで、三三演じる円紫師匠の見事な謎解きが行われる。
最後はトークショー。自分は落語知らないので初めて聴いたのだが、『三味線栗毛』は、最近の高座では全く展開が違って、今日柳家三三が演じたのは、『空飛ぶ馬』に出てくる、円紫師匠バージョンの、『三味線栗毛』にアレンジして演じたとのこと。
カメラも入ってなかったし、観られたのは、この日草月ホールにいた500人ほどの人だけということか。レアですね。
昼夜まったく飽きず、楽しむことができた。
帰りの電車で『空飛ぶ馬』を読み返す。実に忠実な脚本だったんだな、と、再確認。
いやー、よかった。
明日はライブ。
