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「秋が始まる脱力オーガニックパーティ」中村ジョートリオ/ぱぱぼっくす/R・O・M・A(村松邦男、安部OHJI他)@池袋鈴ん小屋(りんごや)


池袋にはライブハウスがあまりない。なのであまり夜に行くことはない。今回、ぼんやりネットをみていたら、なんとぱぱぼっくすが久しぶりに東京に来るとの情報を得て、行ってきた。
会場は池袋東口、豊島区役所をさらに超えたところにあった。椅子があって、人もまばら。ほとんどが関係者っぽく、お金払って観に来ていたのは15人もいなかったのではないか。これではライブハウスもやっていけないよなぁ、と少し寂しい気分になる。
まずは中村ジョートリオ。中村ジョーさん、久しぶり。何年か前にレコ発でU.F.O.CLUBで観て以来かな。
ジョーさんの声は、相変わらず味があって素晴らしい。メロディーもシンプルさに磨きがかかった印象で、非常に耳に心地いい。ジョーさんのMCも謙虚で人柄がうかがえる。いい演奏だった。
続いては、いよいよぱぱぼっくす。関西歌ものインディーシーンの旗手(を何年も背負っている)、と個人的には思っているのだけど、活動はあまり聞こえてこないのが申し訳ないが少しもどかしい。
さわだともこさんのボーカルは凛として美しい。そしてたるたにさん(HPなどの写真とは別人のように痩せていた)のギターは繊細にして時に大胆。
2曲目、大好きな「僕のものになれ」で、涙腺決壊寸前になる。
1時間近い演奏で、たっぷり曲を演ってくれた。
途中、さわださんがMCで、関西のライブハウスシーン、インディーバンドを取り巻く環境は厳しい、という話をしていた。
東京のライブハウスも安穏としていられないだろうなぁ。安穏とはしていないだろうし、東京も段々厳しくなっているのではないかと(この日の集客なども眺めながら)個人的には思っているのだけど。
ラストはR・O・M・Aというバンド。なんとシュガーベイブリードギターを弾いていた村松邦男さんと、一時バービーボーイズなどにもいた安部OHJIさんのバンド。レジェンドではないか。
しかし、一番やってはいけない客disりをやらかしてくれたので、感想以前の問題でした。客が静かなのは、自分たちが悪いのですよ。金を払っているお客さんに対して、少しでもネガティブなことをバンド側が言ってはいけない。最低限のマナーです。
まぁいいや。ぱぱぼっくすを観られたので、思い残すことはない、と、腹痛を抱えながら池袋をあとにしたのでした。