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月曜日

泡坂妻夫「蔭桔梗」(創元推理文庫)読了。

表向き、恋愛小説となっているけどどの短編(掌編)も、ミステリのように丁寧に技巧が凝らされている。

そして何より昭和の東京の風景がそこにいるかのように立ち上る描写がとにかく美しい。

レベルが違う。惚れ惚れする。

1990年か。

家の本棚にハードカバー版があった気がするが、年代的に自分が買っていたわけではないと思う。

父親の本棚だったろうか。それとも記憶違いか。

 

追記:

奥深くにある家の古い本棚見たら、ちゃんとあった。しかも初版。

自分の本棚だな。あれ?買ったのかな。90年ってまだ子供なわけだから、自分で買ったとは思えない。

あと当時読んだのかな。全く思い出せない。

でも本棚にある残像は自分のどこかにあったわけか。